日刊OkiMag

沖縄の民話

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_ 皆さん、NHK大河ドラマ「琉球の風」の進貢船に百足(むかで)の形をした吹き流しの旗がたなびいていたのをおぼえているでしょうか。  今回は、なぜ昔の帆前船(ほまえぶね)に、百足(むかで)の形をした吹き流しの旗をつけていたかについて。

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■百足(むかで)と鶏と龍   【那覇市】

 昔、ある所に龍という動物がいまいた。その龍が陸に降りて一暴れした後、 寝ていました。そうしてたら、そこら辺を歩いている百足(むかで)が龍の耳の中に入ったので、龍はもう痛くて転げまわりました。そこに、鶏がちょこちょことやって来て、その龍の耳に入っている百足をちょんとくちばしでくわえると食べてしまいました。龍は、それを見て驚きました。  「とー、陸の方にも怖い者がいるんだなぁ。この俺様の耳に入って苦しめた  すごい奴もいれば、それを取って食べるもっとすごい奴もいる。もうこんな恐ろしい者がいるなら陸には絶対に降りて来ないぞ。」と言いました。

 昔、龍は海の神様と信じられていて、その龍からの災いを避けるため、昔の帆前船の帆柱には、百足の形をした流し旗があるし、マストの所には風見鶏がついていたということです。そして、鶏の形をした風見鶏を船のへさきに飾ると決して龍はいたずらをしないということです。  また、ハーリー船(爬龍船)では、船の前方には龍の形を飾っていますが、  そのハーリーで使われる旗ふりの旗は、三角旗で周りにはを百足(むかで)の姿を描いて、旗の中には鶏の形を描いているということです。 また、船尾の方に鶏の絵を描いているのも、このような言い伝えからくるものです。

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