日刊OkiMag

沖縄の民話

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 今回は、病気を防ぐおまじないのお話について。

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■病気の神様       【座間味村】

昔、暴風の時に船が難破して、海岸近くに打ち寄せられてきました。 それで、島の人達は、大風が吹き、大雨が降る中、皆で浜に出て船に乗っている人達を助け出し島に上げてやりました。

  島の人達は、船に乗っている人達を助けてやりながらも、その助けた人達が青い顔をした人やおできが身体中にできている人、高い熱で苦しんでいるような顔をしている人など、まるで病人ばかりのようだったので、気味悪く思っていました。

  それでも、御飯を食べさせ、いろいろ介抱しているうちに船に乗ってきた人達もだんだん元気になってきました。 船もあちこち壊れていましたが、島の人達が何日かかかって修理して全部元どおりにしてやりました。

  そして船に乗ってやってきた人達が帰る時になって、島の人達に、言いました。「私たちは今日帰るのだが、あなたがたは私たちを何んだと思っているのかい?」しかし、島の人達はそう言われても返事のしようがないので黙っていると、「私たちは普通の人間じゃない。私たちは疫病の神様だよ」と言って、一人一人が風邪ひきの神とか、疱瘡(ほうそう)の神とか、疫痢(えきり)の神とか教えてくれました。一人一人が恐ろしい病気の神様だったのでした。

  「あなた方は、私たちを助けてくれて、船までりっぱに直してくれた。 あなた方は良い人達だから、この島には病気を流行らせないで帰ることにしたよ。お礼に病気を防ぐ呪(まじな)いを教えてやろう。 四月のアブシバレー(畦(あぜ)の虫払い)をする時には、豚の血をテツボクの木の葉につけて、村の入口に下げなさい。そうすれば風邪ひきの神は入らないよ。また、八月十日には、ススキを取ってきて、桑の葉と一緒に家の入口と角々に差すと、その家には病気の神は入らないので必ずそうしなさい」と島の人達に教えて島を出ていったそうです。

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