日刊OkiMag

沖縄の民話

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/<< 【連載】沖縄の民話 >>_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 今回は、鶉(うずら)の引越しをモチーフにしたちょっと教訓めいたお話。  

---------------------☆--------------------

■鶉(うずら)と麦刈り     【伊江村】

  昔、鶉(うずら)の親子が麦畑にお家を作って住んでいました。 ある日、麦畑の主(あるじ)が畑を見回りに来て、麦が実っているのを見て、 uもう、そろそろ刈り時だから、人を頼まないといけないなぁ。」と独り言を言って帰って行きました。

  留守番をしていた鶉の子供がそれを聞いていて、夕方お母さん鶉が帰って来るなり「お母さん、この畑の主が人を頼んで、明日麦刈りに来ると言っていたよ。早く引っ越ししないと、大変だよ。」と言いました。

  そうすると、お母さんは「そう言っていたの。じゃあ、まだまだ移らなくても大丈夫よ。」と言いました。子供たちは、心配していたが親の言う通りに翌日になっても、麦刈りには来ませんでした。

  2、3日ぐらいして、また畑の主が見回りに来ました。今度は、「麦があまり実りすぎて、こりゃ大変だ。人を頼んで麦を刈ると間に合わないから自分一人でも刈らなきゃいかん。」と独り言を言って帰って行きました。

  夜になって、お母さん鶉が帰ってきた時、子供鶉は、「お母さん今日も来ていたよ。」と話しました。 お母さん鶉が「なんと言っていたの?」と聞くと、「人を頼んでいては間に合わない。自分一人で明日から刈らないといかんと、独り言を言っていたよ。」と子供鶉は答えました。

  お母さん鶉は、「ああ、これは早く移らないと危ない。」と言って、鶉の親子は急いで引っ越しして行きました。 畑の主は翌日、朝早くからから一人で麦を刈りはじめました。

  この話は、昔から人を頼りにしないで、自分で努力しなさいという教訓だそうです。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★≪ お願いはじまり ≫★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
当民話は、沖縄国際大学文学部 遠藤庄治教授のご厚意により掲載させて頂いてお
ります。その転載・複写、一部引用等の二次利用は、教育目的、学術的な研究目的、
啓蒙的な意義のある活動(営利を目的としないもの) において自由に可能です。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★≪ お願いおわり ≫★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

沖縄の民話を許可なく無断転載することを禁じます。
Copyright (C) 1999 沖縄まが人


≪戻る