日刊OkiMag

沖縄の民話

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 今回は、なぜ馬の爪は丸く、牛の爪は割れているのかについてのお話。

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■牛と馬       【名護市】

 昔々、天の神様が牛と馬を創りました。ある日、神様が馬を呼んで尋ねました。「お前達は大きくなったらどんなことをしたいんだ。」と神様が聞くと馬は、「人間がテイカツ(シャリンバイ  の木)で、ウムグイを作ってくれるなら、それがあるうちは人間を助けてやります。」と言ったそうです。それで、馬は柔らかい野原に降ろされたので、今の馬の爪は丸くなっている  そうです。

 今度は牛に神様が尋ねました。「あんたはどうしたいかね。」と言うと、牛は、「私は悪いことに、生まれつき角があるから誰も寄り付いてくれん。だから、人間の手伝いなどしたくない。だけど、あのテツカツ木の棒きれで鼻に穴をあけ、蒲葵(くば)の葉の縄をつけられたら仕方なく手伝って  やるよ。」

 天の神様は、牛に「そうか。お前は人間を助けることがいやなら石ころだらけの山へ行きなさい。」と言って、牛は石ころだらけの山に降ろされました。その時、牛の爪は割れてしまったそうです。

◆この話型の関連話しは、八重山諸島に多く伝えられています。例えば、牛の爪が割れている由来もこの八重山の話によれば、牛と馬が競走をした時、牛が勝ったので神様から褒美として、ふさふさとした陰毛ももらい牛はあまりの嬉しさに飛び上がった時、爪が割れてしまったなどという話しが残っています。

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