日刊OkiMag

沖縄の民話

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/<< 【連載】沖縄の民話 >>_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 今回はどうして蛙(カエル)の腰が曲がっているかのお話について。

---------------------☆--------------------

■蛙(カエル)と蟹(カニ)の競争    【八重山竹富町】

 昔、蛙が蟹に言いました。「蟹さん、君は走るのが速いんだってね。僕とどっちが速いか競走しよう。」蟹も引き受けて、月のきれいな十五夜に浜辺で競走することになりました。

 いよいよ、十五夜の夜になったので蛙と蟹は浜辺にやってきました。「蟹さん、僕を背中に乗せて走ってごらん。」蟹は蛙を背中に乗せて、サッー、サッーと走りました。「わぁー、蟹さん速いな。」と蟹の背中で蛙が言いました。

 「さあ、蛙さん、今度は君が走る番だよ。」蟹が言うと、蛙は、「それじゃ、蟹さん、僕の腰に乗って下さい。乗ったら君はずっと月を見ているんだよ。君のその目玉で下を見たら僕は息が止まってしまうよ。そしたら、君は落っこちて死んでしまうからね。」と言いました。

 蟹は蛙に言われたとおり、蛙の腰に乗って、ずっと月を見ていました。すると、雲が月に向かってどんどん流れていくので、とっても速く走っているように思いました。「わぁ、蛙さん速いなぁ。」と蛙の腰の上で蟹が言いました。

 「どうだ、僕の方が速いだろう。さぁ、もう疲れたから降りてくれ。」蟹が蛙から降りて回りを見渡すと、元の所にいることが分かりました。「蛙さんは、私を騙していたんだね。」と蟹は怒って、蛙の腰の骨を捕まえてフサンと折りました。

 その時から、蛙の腰の骨は折れているとのことです。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★≪ お願いはじまり ≫★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
当民話は、沖縄国際大学文学部 遠藤庄治教授のご厚意により掲載させて頂いてお
ります。その転載・複写、一部引用等の二次利用は、教育目的、学術的な研究目的、
啓蒙的な意義のある活動(営利を目的としないもの) において自由に可能です。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★≪ お願いおわり ≫★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

沖縄の民話を許可なく無断転載することを禁じます。
Copyright (C) 1999 沖縄まが人


≪戻る