日刊OkiMag

沖縄の民話
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  今回は、蟻(あり)とハブと虫についてのお話です。

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■蟻(あり)とハブと虫    【那覇市】

  昔、ハブが人に噛みつこうと待ち構えていました。
  蟻(あり)がそのハブを見て「ハブさんお前はどうしてここにいるのか。」
 と尋ねました。
  すると、ハブは「近頃、人間が俺達の穴をいたずらするから噛みついてや
 るんだ。」と答えました。

  蟻が「人間は生き物の神様だよ。人間に噛みついてらすぐにお前は大変な
 ことになるよ。」と言うと、ハブは怒ってしまって「こんな蟻は私が殺して
 やろう。」と言って暴れだしました。

  すると、ハブの鱗(うろこ)に蟻が全部くいこんで入ってしまったので、
 ハブはもう痛くて我慢ができません。
  ひっくり返って転げ回って、うなっていると虫がやって来て、
 「どうしたハブさん。お前はどうしてこんなに苦しんでいるのかい。」と
 尋ねると、ハブは「蟻をやっつけようとしたら、体中に全部入られて大変な
 ことになっているんだよ。」と答えました。

 「あれま、ハブさん、お前はこれぐらいの考えしかないのかい。水の中に
 入りなさい。」とこの虫がハブに向かって言いました。
  ハブがそのまますぐに水の中に潜ったので、蟻は水の中で沈んでしまい
 何もできませんでした。

  それ以来、蟻は、このとき虫がハブに告げ口したと言って、この因縁で
 蟻は虫を食い殺してやろうとすぐに虫に食いつくということです。

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当民話は、沖縄国際大学文学部 遠藤庄治教授のご厚意により掲載させて頂いてお
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Copyright (C) 1999 沖縄まが人


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